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人工鼻(HME)

人工鼻(HME)は、永久気管孔から吸い込む空気を加温・加湿・ろ過することで肺機能の維持に必要なコンディションを保つ手助けをします。アトスメディカルは日常生活の状況に応じた様々な種類の人工鼻(HME)を提供しています。

なぜ人工鼻(HME)を使用するのでしょうか?

喉摘後は首元の永久気管孔から呼吸することになります。永久気管孔から呼吸をすると、鼻から呼吸していた時に比べて、冷たく乾いた空気が直接肺に流れ込みます。加温・加湿されていな空気が気道・肺に流れ込むことで痰の産出リスクが増加し、気管が炎症をおこしたように感ることも多くなります。咳が増えたり、永久気管孔の掃除をする回数も増えるなど、日常生活に不便を感じることも出てくる可能性があります。

人工鼻(HME)を使用することで、吸い込む空気が加温・加湿・ろ過され、肺機能の維持に必要なコンディションを保つ手助けをします。

人工鼻(HME)の仕組み

人工鼻(HME)は永久気管孔に装着します。人工鼻を装着すると、吸い込んだ空気が加温・加湿されます。人工鼻は、はきだした空気から温度と水分を捉え、吸い込んだ空気に温度と水分を与えます。

人工鼻(HME)を最大限活用するには、日常的に装着する必要があります。人工鼻を使用し始めると、一時的に痰が増えるかもしれません。これは普通の反応で、肺が人工鼻に適応すれば、数週間でおさまっていきます。

状況に応じて人工鼻(HME)を使い分ける

日常のシーンや状況に応じて人工鼻(HME)を使い分けることができます。

散歩をしたり、友達に会ったり、普段より多く話したり、活動的な状況は人により異なります。

フィルターの目が粗いもには、活動的な時に吸気を加湿しながら楽に呼吸ができます。痰や咳が減るのでご友人と会っている時も目立つことがありません。話す時も人工鼻(HME)を押さえるだけなので簡単です。

また、日中は活動するだけでなく、時にはリラックスしてゆったりと過ごしたい時もあります。例えば、朝起きて新聞を読んだり、簡単な食事の用意をする時などです。

そういった場合には、フィルターの目が細かいものを使用することで、吸気を十分加湿しながら楽に呼吸ができます。

また、細菌やウイルスがいる可能性の高いと思われる、人が集まる場所に行く時にはウイルス予防用のフィルターを持つ人工鼻が適しています。例えば、インフルエンザシーズンに混雑した場所(公共交通機関、学校、スーパーマーケット)へ行くときや、花粉症シーズンに外出する時などに適しています。

夜を快適に過ごしたい方には夜間用の人工鼻をお勧めします。柔らかい素材でできているので、睡眠を妨げることなく吸気を加温・加湿し、肺の健康維持をサポートします。

人工鼻(HME)で話す

ボイスプロステーシスを挿入している方(シャント発声)は、人工鼻(HME)を指で押さえると話すことができます。

ハンズフリーで話せる人工鼻(HME)

また、シャント発声の方は特殊なバルブと専用人工鼻(HME)を組み合わせた製品を使用することによって、人工鼻(HME)を押さえることなくハンズフリーで話すことが可能です。

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